遭難トレイルランニング

ぶちょーの上山です。今日は世にもおそしい遭難トレイルランニングの体験について書かせて頂きます。
つい先日の話ですが、本当の体験にもとづいてお話させていただきます。
その日はちょうど大津祭りの日で、町中がにぎやかな日でした。秋晴れのすごしやすい日で気温もそれほど低くなく、トレイルランニングにはもってこいの日でした。祭りの陽気な雰囲気につられたのが災難のはじまりだったと今では思います。

祇園祭りにも勝るとも劣らないような鉾が多数大津市内をねりあるき、活気ある町の中をよこぎって僕は比叡山に向かったのです。

先日行ってとてもお気に入りになった「東海自然歩道」。
記事では「僕んちの裏山がわりといい」でも紹介しています。

本日はその東海自然歩道の続きを走ってみたいと思い、
三井寺の近くにある大津市歴史博物館の裏から入ります。
今から思うと、この看板の荒れ用は何かを暗示していたのかもしれません。

三井寺、長等公演の方へ行くと、前回行ったルートです。
法明院の方へ行くと、近江神宮、比叡山の方へ行くルートです。

すぐに法明院につきました。
多少台風の影響か、地面には緑の葉が敷き詰められ、木々の枝も多く荒れた感じがしました。
今から思うと少し不気味な光景だったかもしれません。

このあたりは皇子山公園の西側あたり、ルートの途中にマンションが建っちゃったんですね。
その時は風情が無くなる!と憤慨していたのですが、今から思えば少しくらいは”ひと気”のある方が安心です。

また神社です。滋賀県も神社が多い県ですね。

まだまだ、序盤、階段もなんのその!

大きな道路をわたる歩道橋が、朱色の橋でした。もしかしたらもう神社内なのかな?

あっというまに早尾神社につきました。少しだけ手を合わせて、健康をお祈り。

祠がありました。
さて、ここからが・・・道標が無い!無い!無い!
探せど探せど、ぜんぜん次の行き道が分からない。山の方へ行ってみるが、どうも獣道もなさそう、ここで15分ぐらいはウロウロしました。

結局わからず、山の端の舗装道路をテクテクと走り、近江神宮の近くまで行くと、ようやくそれらしき道標がありました。もしかしたら舗装道路を行くしかないルートだったのかもしれません。きちんと地図を買わない僕が悪いのですが・・・・
確か東海自然歩道のホームページでは近江神宮のあたりからまた山に入っていっていたので、とりあえず近江神宮まで行くことにしました。

近江神宮に到着。そしてまた道標が無い。巫女さんに尋ねたら、北の鳥居を抜けてトンネルをくぐったところを行ってくださいとのこと。とっても親切で、「ようこそお参りくださいました」と丁寧に見送ってくれました。
しかしながら・・・行けども行けども分からず・・・・
しょうがないので、近所のおばちゃんに聞いたら、「ん~なんか石仏があるからその辺のことかな?」とのことでした。
言うとおり行ってみたら、ありました。どうやら僕の記憶違いで、近江神宮から山に入るのではなく舗装道路を通って行くので正解でした。なんとも愛嬌ある石仏さんがいらっしゃって、手を合わせた後、さらに山へ。どうも山へ山へ入ろうとする修正があるのですが、きちんとルートを確認しないと迷子になっちゃいますから気をつけて・・・。本当に気をつけて・・・・。山は怖いんだから・・・。
(その理由は後ほど)

石仏を超えて、さらにおくへ。
ここまでくる間にハイカーにもトレイルランナーにも一人も出会ってないのが少し気になりましたが・・・・

ルートはわりと人口物もあり、整備された感じもありました。
ただ、ひたすらのぼりなので、初心者にもしんどいと思います。

1時間ぐらい登ったでしょうか。ほとんど走ったので疲れましたので一休み。
「地球のみんなオラに少しだけ力をわけてくれ」
と、まあ・・・ここまではよかったのです。

比叡山ドライブウェイに出てきました。「ちがう、ちがう!比叡山に行きたいのだから、ドライブウェイに出てきちゃいけなよ」と、
あまりよく地図を見ず、持ってきてもいない僕は、少し分岐路まで戻って、道か獣道かわからないようなルートをずんずん突き進むのでした・・・・・
だいぶ進んだけど、まったく道標が無いな・・・
道が荒れて、もはや道ではないな・・・
はと、気づいたのです。これはルートを間違えている!!!
戻ろうとしたのですが、道ではないところを通ってきたので
もうわかりません。あせればあせるほど心拍数は上がり、
体力を消耗します。
これはもしや遭難しかかっているのでは!
自分がまさか、遭難なんて・・・
いろんなことが頭をよぎり、足がすくみます。
(もう2時間以上も走っており、これから来た道をもどるのも1時間以上かかるだろう)
(水分は1.5リットル持ってきたが、あともう500mlぐらいしか無い)
(ぜんぜん琵琶湖が見えない)
(京都側に降りたらどこに出て、何時間かかるのだろう)
(遭難したら救助を待つのに一晩山の中で待つのに防寒着無しでもつだろうか?)
(遭難したら、めちゃめちゃ恥ずかしい・・・)
(遭難したら・・・自動車保険にレジャー保険つけてたっけ・・・保険無かったらめっちゃお金かかるんじゃ・・・)
(遭難したら・・・この京都旅トレイルランニングのサイトは閉鎖かな・・・)
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嗚呼・・・日が落ちてきた・・・・
そして、極めつけでした・・・・ケータイ電話を開いた時。
——-その瞬間に充電の点灯が残り1つに———
(ケータイ電話の充電が、まるで命のともし火ののように感じました)
よく考えなければ!GPSを使うのか、それとも、最後は、119番・・・
よし、一回電源を切ろう。最後の最後にダメだったら119番しよう。
命に代わるものは無い。
夕日がこちらだから、東側(琵琶湖川)はきっとこっちだ!
必死で走り回り、道無き道をすべりおちました。
木の枝が足に刺さりました。
こけて手を打ちました。
5mの泥壁を蔦をつかってすべりおりました。
倒れた木々を飛び越えました。
泥まみれになりました。
その時です!
小さな沢を発見しました。これはきっと琵琶湖につながっている!
必死で沢の中を駆けました。
水は冷酷に冷たく、体温を奪って行きます。
木々が倒れ、苔を生して行く手を阻みます。
途中、休憩すると、不安で足がすくみます。
でも体はまだ動きます。
人間、最後は気力だと思いました。
「あきらめたらアカン!!」
自分に言い聞かせて走りました。
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1時間ぐらい走ったでしょうか?まだ体は動きます
(普段から鍛えていて良かったと思います)
ああ!民家だ!
安堵の気持ちがいっぱいでした。
お父さん、お母さん、なんとか生きて帰りましたよ
なんとか他人様にご迷惑をかけずに済みました。
近江神宮で、そして、石仏様に、手を合わせたおかげでしょうか・・・

足はボロボロで、もう太ももが上がりません。
最近痛めていた左ひざから激痛もあります。
でも五体満足です!生きています!
I’m Alive !
安堵からか、まだまだ心のそこから力が沸いてきました。
よし!まだ走れる!
もう少し琵琶湖側へ降りていくと、そこは滋賀里の少し北の穴太でした。
あまり北上はしていなかったようで、比叡山のまわりをぐるぐる回っていたようです。
そのまま161号沿いに出て、大津(島ノ関)まで走ってかえりました。
「生きている喜びをかみしめて」
「走る喜びをかみしめて」
どろまみれの僕のすがたを横切る人がいぶかしげな表情で見ます。
しかし、そんなことは気にしません!
だって僕はLeafエコぶ トレイルランナー!
二度と安易に山に入らないことを自分に約束しました。
地図を買うお金をケチらないことも約束しました。
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これからトレイルランニングをはじめようとしている皆様へ
トレイルランニングはとてもすばらしいスポーツです。
世界中にはたくさんのトレイルランニング・ファンがいて
それぞれの土地にしかない大自然を満喫しています。
でも、自然は雄大であるとともに、偉大で、危険でもあります。
人間は大自然の前では、かくも小さく無力です。
文明が進んだ現代では、その脅威と向き合うことがなくなりました。
自然に対するセキュリティーレベルがさがっているといわざるをえません。
(少なくとも僕は)
だから今、自然の楽しみ方を「学ぶ」ということが必要です。
トレッキングでもハイキングでも、トレイルランニングでもそうですが、
きちんとした知識を持ち、自分の体のコンディショニングなども自分で把握できるようなら
自然の醍醐味を十二分に楽しめることでしょう。
経験者の付き添いがあるのも良いと思います。
しかしながら、自分の能力や体力を過信し
無計画に山に入ろうとするものに、
自然は容赦無しです。
自然の牙を肌で感じることでしょう。
だから、どうか安全に、そしてエンジョイして
トレイルランニングを楽しんでいただくために、
知識や準備を万全にし、体調確認も怠らず、
最初は経験者やエキスパートとと一緒に走れるイベントに参加してください。
このときはたまたま気温も高く、体調も良かったために
なんとか下山できましたが、もし飲み物が無くなって脱水症状になっていたら・・・
空腹でハンガーノック状態だったらと思うと、とても怖くて想像できません。
以上、山を安全に楽しむための簡単な注意点でした!
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※今後もたくさんのトレイルランナーが京都・滋賀に増えて、
そして安全に楽しんでもらいたいと思い。
あえて、この恐ろしい体験を掲載させていただきます。

















